アクア フォルテ (自動洗髪機)体験する
Posted on | 9月 25, 2010 | No Comments
タカラベルモントの記者会見で、自動洗髪機を体験した。
実は、自動洗髪機が誕生したばかりのころの洗髪機を体験したことがある。いまとなっては30年以上も前の話だ。
理容業界紙誌の記者数名が東京・赤坂のタカラ椅子会館の地階に集まり、画期的な新製品の紹介を受けた。
担当者から説明を受けた後、体験となったが、当時、一番の若輩者だった編集子が半ば無理矢理、モデルをさせられた。
開発されて間もない頃の自動洗髪機は、とにかくデカかった。タタミ2畳近くはありそうな大きさで、迷惑するくらいの存在感があった。
いざ、モデルになってみると、かなり強い水圧のシャワーが頭皮を刺激して意外と気持ちいい。しかも水圧が微妙に変化し、それが強弱となって気持ちよさを増幅させる。おまけに湯温も変化する。冷たくなるのはいいが、熱くなりすぎるときもあったりしたが、無事終了した。
あとで担当者に聞いたら、水圧はタカラ椅子会館が高所にあって水圧が一定しなかったためで、別にムーブ機能はついていないという。湯温も、水圧が不安定で、変化する水量に対応しきれていなかったからだ。
また15年ほど前になるが、サロン取材に行ったお店で自動洗髪機を体験したことがある。このときは水圧、湯温とも完全にコントロールされており、完成度は高い印象を受けた。ただ、自動洗髪機でのシャンプーが終わったあと、スタッフが襟や耳後部を洗ってくれて、あくまでも技術者の補助的な役割としての機器だった。
今回体験した自動洗髪機は「アクア フォルテ」という、この10月から発売される新鋭機だ。
コンパクトで曲線のフォルムを活かしたデザインがかっこいい。30年前はサイズに存在感があったが、新製品はスタイリッシュなデザインに存在感がある。
まず、ミストが出るという。最初は分からなかったが徐々に頭部が暖まってくる。頭寒足熱、という言葉がある。これは頭を使うときの理想で、頭が暖まると全身が弛緩する感じになる。気持ちよくて、数分という短時間にもかかわらず、睡魔に誘われてしまった。
ミストのあとはシャンプーになるのだが、水圧の強弱、ノズルが異動する具合といい快適だった。
今回の体験をキーワードで表すと「快適・スタイリッシュ」。ちなみに30年前は「微妙に快適」だろうか。
生まれて初めて自動洗髪機を体験してから30年以上が経ち、自動洗髪機は理容美容業界にすっかり定着した感がある。
当時は、シャンプーは快感技術の一つで理容師の手技を追いやるものだ、などと批判も強くあった。あの大きさで、しかもお値段も大きさに見合うほどの高額だった。理容美容の業界に定着するのかなと、率直に思った。
15年ほど前に体験したときは、技術者の代わりになりそうな気がした。
そして、今回体験して、自動洗髪機は完全に人の技を超えた、という印象を持った。
快感という点では申し分ない。あの水圧の加減は育毛に役立ちそうだし、アクアフォルテを活用した新メニューの可能性は、十分期待できる。
何よりもこれだけの完成度の自動洗髪機によるシャンプーは、技術者が行うシャンプーとは別の技術として、お金がいただける。
10年ひとむかしというが30年、業界の変化も著しいが、機器も進化し、深化するものだ。
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