パンチパーマ、角刈り 再ブームの気配
Posted on | 11月 26, 2020 | No Comments
昭和の時代、一世を風靡した「パンチパーマ」。その発祥の地は、福岡県北九州市の理容店、だそうです。旅をテーマにしたネットメディア『TRiP EDiTOR』が2020年11月25日に配信した「みんなの意外な、発祥の地」という記事より。
パンチパーマの発祥の地について、記事は
「ルーツは1970年代に北九州市在住の理容師・永沼重己氏が考案したとされており、現在でも北九州市の小倉にあるパンチパーマ発祥のお店は健在なのだとか。」
と紹介しています。
いわゆる伝聞記事です。見出しも「パンチパーマは福岡発祥?」と「?」付き。
記事は「オセロ」「うなぎの蒲焼き」「学校給食」「新幹線」「ラジオ体操」「温泉まんじゅう」など多彩な発祥地を紹介した読みのものになっています。「床屋」の発祥の地として、山口県下関市の采女之亮政之(うねめのすけまさゆき)も紹介されています。
パンチパーマの発祥の地の記事に「?」が付いているのもうなずけます。パンチパーマのもとはアイパーですが、平型アイロンを器用に使ってカールを作った理容師さんを発案者とする説がある一方、小型の丸アイロンを開発してそれを使ってカールを作った理容師さんを初見とする説もあります。
実際、昭和のころ「私が開発した」と自称する理容師さん、あるいはアイロンメーカーさんを複数知っています。いまとなっては、どなたが開発者なのか、どこが発祥の地かは不明です。まさに「諸説あり」の世界です。
ところで、手入れがしやすくて一世を風靡したパンチパーマですが、その筋の人が好んでしたこともあって、敬遠する人が増え、銭湯に「入墨とパンチパーマの人の入湯、お断り」の張り紙が出るに及んで、ほぼ消滅してしまいました。
しかし令和のいま、再び一部の男性から注目され、メニュー化する理容店もあります。スキンフェードなどの刈り上げスタイルの流行とともに、タフな男性のイメージがあり、見直されているようです。昭和のパンチパーマは全頭に施術しましたが、令和は天頂部中心です。
そういえば角刈りも見直されています。これぞ理容の「ザ・トコヤ」技術が再ブームになる気配です。
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