理美容サロン利用率と相対的貧困率
Posted on | 9月 22, 2019 | No Comments
理美容サロンの利用は定着していると思われますが、1年間1回も利用しない人が15%ほどいます(美容センサス2019年上期/ホットペッパービューティアカデミー)。男女ほぼ同じです。
なかには理美容サロン恐怖症のように精神的に行かれない人も少数ながらいますが、例外です。大半はセルフで処理しています。セルフで満足、理美容サロンを利用しなくてもいいという人たちです。
15%という数字、日本の相対的貧困率に近い。日本には飢死の恐れがある絶対的貧困層はいませんが、相対的貧困層は改善されつつあるものの15%ほどいます。この数字から「理美容サロンを利用しない人」=「相対的貧困層」という図式をあてはめるのは早計ですが、多少は関係してると考えられます。
年金の給付水準は、相対的貧困を上回るラインに設定されています。しかし、相対的貧困のラインとすれすれです。政府の施策で相対的貧困層は減少傾向がしばらく続きそうですが、すれすれの層は増えるといわれています。
いま、リーズナブルな料金設定の専門店が急増しています。その背景にはこれらの貧困層の拡大があるものと思われます。カット専門店やヘアカラーとカットの専門店、いわゆるメンテナンスサロンが彼らの受け皿になっています。これら業態店は、国民の衛生、清潔維持の面から有用であるのは、家計調査で利用回数が増えているのをみればわかります。これらの業態店はこれからも増えるものと予測され、日本の理美容サービスの有力な業態として定着するはずです。
さらに、相対的貧困層、すれすれ層以外の人たちもリーズナブルな料金設定の店を選択する人が増えています。料金の安さ以外にも予約なしで利用できるといった利便性が評価されているようです。
一般の理美容サロンで繁盛しているサロンは数多くあります。しかし、理美容サロン業界全体を俯瞰してみると、街の一般的なサロンへの来客数はいまも減っていますが、今後も減り続けます。
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