美容師・山崎富栄と太宰治
Posted on | 7月 20, 2019 | No Comments
「人間失格 太宰治と3人の女たち」
山崎富栄といえば、太宰治と心中した美容師として知られているが、小説『人間失格』の誕生秘話を、太宰を取り巻く3人の女性たちの目線から描いた映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」が2019年9月13日公開される。
監督は蜷川実花。太宰治を小栗旬、太宰の妻・津島美知子は宮沢りえ、弟子で作家志望の太田静子は沢尻エリカ、そして富栄は二階堂ふみが演じる。
昭和23年6月に太宰と富栄は玉川上水に身を投げ心中する。太宰39歳、富栄29歳だった。富栄は美容家の家系に生まれ、戦前から美容の仕事に従事、戦争未亡人となった戦後は英語力が買われ進駐軍相手のキャバレー内の美容室で働いていた。太宰と出会ったのは心中する1年ほど前の昭和22年3月。三鷹のうどん屋という。太宰の仕事場と富栄の下宿が近かったこともあり、その後逢瀬を重ねた。
富栄は美容の仕事を辞め、太宰の秘書兼愛人となり、貯めた貯金を崩して太宰に尽くす。そのころ太宰は『人間失格』を執筆しているが、太宰は不眠と過度の飲酒、また生来の自殺願望から心中に至る。心中した当初、富栄は太宰を殺した毒婦のような報道をされているが、果たして映画ではどのように描かれているか。
上映時間:120分、配給:松竹、アスミック・エース
*写真は、山崎富栄役の二階堂ふみ(公式サイトより)
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