美容店の鏡面広告にまた一社 ミラーロイド
Posted on | 4月 17, 2019 | No Comments
全国で36万店以上ある理美容サロン(*)を広告宣伝媒体として利用する発想は以前からあるが、施術中の鏡面に動画広告を流すサービスの提供がまた一つ加わった。
同様のサービスは以前からあるが、今回サービスを始めたのは、フルスピードの子会社で、アドテクノロジー事業を行うクライドが開発運営する広告配信プラットフォーム「ADMATRIX DSP」。
ミラーロイドが提供するアンドロイドデバイスの機能を備えた鏡「スマートミラー」の特許技術「MirrorRoid」と連携し、美容室という空間の特性を活かした視聴完了率の高い動画広告の提供を開始した、と2019年4月15日発表した。
「MirrorRoid」と連携した動画広告の配信は、一人あたりの平均施術時間が約60~90分といわれる美容室の滞在時間を活用して、ユーザーが対面する鏡面ディスプレイの下方部分に、鏡面機能を阻害することなく動画広告を配信するというもの。美容室に訪れる女性を中心とした美容意識の高いユーザー層に動画広告の視聴を促し、サービス認知の向上に貢献する、という。
広告動画を配信するだけでなく、「現在、顔認証技術の開発も進んでおり、搭載が実現すれば、「MirrorRoid」利用時に撮影するユーザーの顔写真をもとにした年齢・性別によるターゲティング動画広告の提供が可能となる」としている。
この顔認証技術の導入により、訴求内容にマッチしないユーザーへの配信コストを抑制しながら、エンゲージメント効果の最大化を実現することが将来可能になる。
なお、ミラーロイド社は今後、首都圏の美容室を中心に「MirrorRoid」の設置台数の大幅な増加を予定しているという。
(*)厚生労働省・衛生行政報告、2018年3月末
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