インドではメス牛の尿を飲んで育毛!?
Posted on | 12月 14, 2018 | No Comments
日本でも地域によって、いろいろな育毛法があります。がごめコンブを食べる(北海道)、温泉に入る(青森県)、三陸産のワカメを毎日食べる(岩手県)、納豆を毎日2個以上食べる(茨城県)、みかんローションを塗布する(和歌山県)などなど。地域の特産品自慢のようですが、インドでは「新鮮なメスの牛の尿を飲む」という育毛法があります。
「新鮮な」とは、交尾前のメス牛です。この育毛法は、インドで「ゴムトラ」と呼ばれる伝統的なものだそうです。
もともとインドでは牛は神聖視されています。ヒンドゥー教では、瀕死の人が牛の尻尾を触れば天国に行ける、とされていますし、牛乳や「ギー」(バターの一種)は宗教儀式で用いられます。それほど牛は神に近い存在とされています。
そんな神聖な牛です。そのむかしは、牛尿は育毛に限らず、あらゆる病に対して薬効があると信じられていました。そんな牛尿が近年再び復活し、とくに伝統的な地域であるネパールと国境を接するウッタル・ブラデーシュ州で、前述の「新鮮なメスの牛の尿を飲む」育毛法が復活しています。
それだけではありません。牛尿に由来する飲料や洗剤が市販され、また牛尿由来の医薬品ブランドがあり、インドでは一産業になっているそうです。牛尿5%入りソフトドリンクが人気だそうです。
牛尿の薬効については、科学的な検証が行われていないことから、インド政府は一昨年専門の調査委員会を立ち上げ、信仰に基づく牛尿の習慣に関する調査を行う、とCNNが2017年2月16日、伝えています。
ところで、牛の小便の成分は、98%が水、残りは尿素、アンモニア、各種電解物で構成されているのがわかっています。微量ですが尿に含まれるウロキナーゼという酵素は心筋梗塞、脳梗塞に効果があるそうです。
またヒトが牛の尿を飲んでも新鮮なものなら害はないそうです。ただ時間が経つと雑菌が繁殖して健康によくありません。
神聖視される牛。神は髪に通ず。
ちなみに、日本で牛の小便は、だらだらと長く続くたとえとして認識されています。「牛の小便十八町」。
インドの牛。神聖視されている牛は街中でも大切にされています
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