理容業界に革命 『キリの理容室』
Posted on | 5月 23, 2018 | No Comments
理容店を舞台にした文芸小説『キリの理容室』(上野歩・著)が2018年5月22日発行された。「衰退産業、理容業に理容女子が革命を起こします!」という職業小説。講談社。
主人公は神野キリ、20歳。夢は理容師になって、人気店を開くこと。自分と父親を捨てて男と出ていった理容師の母親、幼なじみの淳平、理容学校の同級生のアタルなど登場人物とのドラマも盛られている。
著者の上野歩さんは1994年に小説すばる新人賞でデビューした作家。削り屋や型屋など、町工場を取材して書いた小説で話題に。今回はその取材力を生かして、理容業界の理想と現実に迫った。
どこにでもある町の理容店を若い女性が既成概念にとらわれずに女性の視点で理容業界を変えるべく奮闘する物語。
理容業界の新たな可能性が垣間見れるし、仕事小説でその職業が女子から注目されることも多く、理容業界としても歓迎すべき小説といえる。
キリの理容室(上野 歩)
講談社
ISBN 9784062210874
税抜価格 ¥1,500 (JPY)
有名書店、アマゾンなどから購入できる。
タグ: BOOK, 本