海外進出するキュービーネットの、もう一つの側面
Posted on | 6月 27, 2017 | No Comments
QBハウスのキュービーネットホールディングスが当初の計画通り、2017年6月米国・ニューヨークへの出店を果たしました。昨年11月発表した計画では、夏ごろといっていたので、順調に進捗したようです。
同社では、ニューヨークでまず3店舗を展開しQBハウスの認知度を上げ、全米で50店舗、さらに欧州にも進出する意向を表明しています。すでにシンガポールや香港に進出しているQBハウスですが、世界的なブランドになる可能性がありそうです。
経済産業省の外郭団体が行う顧客満足度調査でも高い評価を得ているQBハウスです。高評価の背景には、短期間で10分間でカットをこなす教育システムがあります。
海外に進出するには、その国(米国では州)のライセンス制度を遵守するのが前提ですが、海外の理美容のライセンス制度は総じてハードルが低く、進出しやすい。なかにはライセンスのない国もあります。2年間勉強して受験資格が得られる日本のライセンス制度とは大違いです。世界では日本の制度は特異な存在かもしれません。
過去に世界最大のサロン企業、レジス社が日本市場に進出を試みましたが、計画通りに行かない理由の一つとして、このライセンス制度があるといわれています。
QBハウスの海外進出は大変、結構なことですが、日本への進出をめざす海外サロン企業にとっては、日本のライセンス制度に不公平感を抱くことも予想されます。
理容師法美容師法で強固に守られた日本の理美容市場ですが、グローバル化が進む中でライセンス制度、業権が外圧にさらされる恐れが懸念されなくもありません。
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タグ: グローバル化, 理美容ラウンジ, QBハウス