黄綬褒章を受章した酒井かよ子さんを祝う
Posted on | 4月 19, 2017 | No Comments
昨秋、黄綬褒章を受章した酒井かよ子さんを祝う会が2017年4月18日、都内のホテルで開催され、大勢の美容組合の関係者らが酒井さんの受章を祝った。
酒井さんの黄綬褒章受賞理由は、「多年着付師としてよく職務に精励したこと」(厚生労働省)。
平成9年の第25回全日本美容技術選手権大会で日本大賞(花嫁着付)に輝き、平成22年に卓越技能賞(現代の名工)を受賞。また難関といわれる日本着付学会の名人の称号も得ている。
着付の技を極める一方、指導者としても、東京美容家集団、全日本美容講師会などで活躍。タカラ美容専門学校の教頭も務め、日本理容美容教育センターのテキスト編纂にも尽力している。
祝賀会では、発起人を代表して金内光信東京都美容組合理事長が酒井さんの略歴や活躍ぶりを紹介し「着付は日本が世界に誇る文化、その文化を支える酒井さんの献身的な活躍は素晴らしい」と讃え、「酒井さんの黄綬褒章受章は、組合にととっても大きな誇りだ」とあいさつした。
来賓祝辞に立った吉井眞人全美連理事長は、着付の道一筋に活躍してきた酒井さんを讃え、「着付け文化の伝承を守るのも大切だが、新しい創造性のある着付を考案して美容の付加価値をさらに高めて欲しい」と、酒井さんのこれからの活躍を期待した。
多数の来賓あいさつが続いたあと、謝辞に立った酒井さんは、美容を目指した経緯や、着付名人になるまでの苦労などを語り、「義母の協力がなければ達成できなかった。受章を一番喜んでいるのは今は亡き母だと思う」と語り、さらに「子供には母親らしいことをしてあげれなかった」としながらも「娘は美容師にしたい」と、あいさつし会場から大きな拍手を受けていた。
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