「訪問美容は、介護のいいとこ取り」
Posted on | 2月 15, 2017 | No Comments
訪問美容をテーマにホットペッパービューティーアカデミーがイベント
ホットペッパービューティーアカデミー(リクルートライフスタイル)のイベント「サロンで始める訪問美容」が2017年2月14日東京で行われ、訪問美容に興味のある美容師さんら約80人が参加した。
すでに高齢化社会に突入し、4人に1人が65才以上の高齢者が占める日本、2035年には3人に1人が高齢者になるといわれる。介護が必要な人をはじめ訪問美容、福祉美容のニーズは間違いなく増える。訪問しないまでも、来店する高齢者の顧客には福祉美容の配慮が求められる。
また、美容師不足が深刻化するかなで、高校生ら若者にも「きれい・おしゃれ」だけでなく、「人の役にたつ・やりがいのある」仕事が高く評価される傾向にある。さらに復職を希望する元美容師さんらの多くが、訪問美容をしているサロンを希望しているなど、人材確保の面でも訪問美容が注目されている。
ホットペッパービューティーアカデミーは、これらの背景を踏まえ、
①拡大する高齢者マーケット
②新しいキャリアパスの創出
③スタッフの離職防止、人材確保
などの面から、訪問美容をテーマにしたイベントを、訪問美容20年の実績がある、NPOふくりびと共催しているもので、当日は訪問美容の背景の説明に続き、岩岡ひとみ ふくりび事務局長が、訪問美容の実際、車椅子、介護施設での施術、寝たきりの状態での施術などを動画を交えて語った。岩岡氏は「介護という仕事は非常に大変な仕事だが、福祉美容は、施術後感謝される、いってみれば介護のいいとこ取り」と語り、介護職員への配慮や職員との連携、家族との意思疎通の重要性を強調した。
このあと、参加者同士がビジョンや到達目標を語り合うデジスカッション、ランチをはさんで、訪問美容をはじめるための基礎知識、移動理美容車輌を活用した実例紹介が行われた。
一口に訪問美容といっても、その内容は相手の介護度・支援度、介護施設の受け入れ体勢、在宅介護者への訪問、さらに要介護者の店内受け入れなど多岐に及ぶが、間違いなく需要は増えるし、これらの需要に対応することが美容業界に求められる。
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