5年連続で理美容市場は縮小
Posted on | 4月 27, 2016 | No Comments
矢野経済研究所調べ
矢野経済研究所は2016年4月26日、理美容市場に関する独自に調査した結果、2015年度の理美容市場規模(事業者売上高ベース)は2兆1658億円で前年度比0.5%減だった、と発表した。
2016年1月~3月にかけて、理美容チェーン、理美容商社・卸、理美容化粧品メーカーなどに対し、ヒアリングおよびアンケート調査したもの。
2016年度の理美容市場については、2兆1550億円(前年度比-0.5%)程度と予測している。理美容市場は縮小トレンドに入っている。
2015年度市場の内訳は、理容が6438億円(0.5%減)、美容が1兆5220億円(0.4%減)。理容:美容の比率は、3:7。理容・美容とも5年続けて市場は縮小した。
理容市場は、カットに特化した業態店が伸長するなか、理容店舗数は減少し、来店サイクルの長期化するなど市場環境は厳しい。しかしその反面、癒しを求める中高年をはじめ、小中学生からサラリーマン、中高年世代にまで幅広く、しかも根強く利用されており、落ち込みは軽微にとどまっている。
美容市場は、パーマネント市場が3695億円(0.9%減)、セット市場が580億円(0.5%減)、カット市場が2930億円(0.2%減)、美容のその他市場が8015億円(0.2%減)だった。パーマネント離れに歯止めがかかっていない。
美容市場は、誘客目的の割引クーポンを導入するサロンが多く、実勢価格を下げているのが現状だ。来店頻度の長期化や客単価の下落により、微減傾向が続いている。
その一方で、ヘアケア・スカルプケアの施術売上、ホームケア商品の店販売上は伸びている、という。
調査結果の詳細は、矢野経済研究所で販売中。定価11万8800円。
(情報/ニュースリリース)
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