アデランス 平成22年決算 純損失
Posted on | 4月 21, 2010 | No Comments
アデランスホールディングスの今期(平成21年3月~平成22年2月、連結)決算は売上高が573億55百万円で、前年比▲18.6%と大幅に落ち込み、営業利益、経常利益ベースで赤字を計上し、減損損失30億65百万円と合わせ98億51百万円と巨額の純損失を計上した。
4月15日の東証公開情報による。
売上高573億55百万円(前年比▲18.6%)、営業利益▲52億64百万円、経常利益53億51百万円だった。前期も純損失だったものの配当したが、今期は無配。
今期、経営陣を刷新しコア事業に経営資源を傾注したが、その効果は来期も49億円の純損失をみこんでいることから、早くても再来期以降になりそう。
コア事業の一つ、カツラ事業は、嗜好の変化から男性部門においてはマーケットの縮小が見込まれる。全理連でも営業支援として男性カツラを扱っているが、それほど成績があがっているわけではなく、将来期待できるマーケットとはいいがたい。
その点、ハゲ隠しの男性カツラとは違い、おしゃれのニーズの応える女性カツラは、いくらかは可能性はあるものの業績をダイナミックに回復するほどのマーケットにはなっていない。
毛髪産業の雄、アデランスとしては新たな毛髪マーケットの創出が求められるところだが、発毛・育毛の分野にしても、医師法、薬事法などの制約があるなかで、新たなマーケットを見出すのはそう簡単にはいかないだろう。
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