全理連 火災共済ワイドプランの掛金大幅増
Posted on | 9月 11, 2015 | No Comments
災害が多発する昨今、全理連の共催制度も見直しが迫られている。平成21年度から運用が開始された火災共済ワイドプランだ。全理連は2015年9月10日開いた第5回理事会で掛金の大幅値上げを決めた。
一例をあげると、現行600万円コース耐火の場合、加入金額が100万円では4200円が19600円になる。同掛金500万円では2600円が11600円にといった具合の大幅値上げだ。
これは保険料収入対支払保険金の割合(損害率)が悪化したことによる。平成21年度は73%だったものが、22年度には100%になり、以降損害率が悪化し、平成26年度は677%にまでなった。
すでに制度が破綻状態にあることから、幹事会社の損保ジャパン日本興亜からの制度維持のための提案を受け、掛金の改訂に踏み切ることにしたもの。掛金以外にも臨時費用保険金の支払い停止なども盛り込まれた。
理事会では値上げ幅が大きいことなどから理事が猛反発したが、執行部の提案通り決まった。連合会・組合にとって共済制度は基盤事業であることから、来月開催される評議員会議で問題視される可能性もある。
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