減らない、まつ毛エクステンション事故
Posted on | 5月 31, 2015 | No Comments
事故が多発したため、国家資格である美容師の独占業務になった「まつ毛エクステンション」だが、事故は減っていない。国民生活センターは、近く改めて注意喚起を促す。
「まつ毛エクステンション」は、平成22年の課長通知などで美容師の業務とされたが、無資格者の美容師免許取得、また美容師への「まつ毛エクステンション」教育などに一定の時間がかかる。このため数年の移行期間は必要とされていたが、4年経過しても事故件数は減っていない。
既存の美容師を対象とした「まつ毛エクステンション」教育は、現在ようやく指導者の育成が始まったばかりで、これからになる。美容学校での教育も美容理論のテキストに記載され教育が始まったが、選択必修の科目として積極的に「まつ毛エクステンション」教育を行う学校は多くない、という。
現在「まつ毛エクステンション」を行っているのは、従前から行っている美容師免許を持った技術者が多いのだろうが、改善されるにはまだ時間がかかりそうだ。
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美容師の業務となった「まつ毛エクステンション」だが、業務内容は美容の業務と全く違うのは、厚生労働省でこの問題を検討した会議で、現場のアイリストが指摘していた通りで、「まつ毛エクステンション」の技術、知識、さらにカンセリング、施術環境などを整えない限り事故は減らない。
「まつ毛エクステンション」は、ヘアの仕事とは別の仕事であり、美容室のトッピングメニュー的に行うのは危険極まりない。数日間の講習程度で施術したのでは事故は増えるばかりだろう。ヘアの仕事を辞めてアイラッシュの仕事に転じるぐらいの覚悟がないとできない、それほど危険な仕事といえる。
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