まつ毛エクステ 健康被害防止から建議に盛込れる可能性も
Posted on | 3月 18, 2015 | No Comments
今年度で終了する消費者基本計画の「検証・評価・監視について」をテーマに、2015年3月10日に開催された第186回消費者委員会本会議の資料に、まつ毛エクステンションに関して健康被害が多いことから、次期基本計画に字句を盛込むべき、とする意見が含まれていた。
内閣府の公開資料による。
消費者委員会の建議として盛り込まれれば、厚生労働省で対応することになる。
消費者基本計画は、消費者基本法に基づき5年間の計画を策定しているもので、平成22年度から26年度までの基本計画が終了し、新たな基本計画をとりまとめるための準備が進められている。
その資料は、「次期消費者基本計画の検証・評価・監視に係わる関係省庁ヒアリング等 消費者委員会委員からの発言(概要)」。3月3日の同委員会本会議での委員の発言を紹介した資料で、「まつ毛エクステンションについて、健康被害の面でも建議のほうで取り上げていたと思うので、追加していただきたい。」という委員の発言があった。
この委員の発言を受けて
■エステ・美容医療の問題について、まつ毛エクステとか、いくつか代表的な問題が随分あり、まだ解決していないままになっているものについて、きちんとした形で項目というか、中に単語を入れていただければありがたい。
とまとめている。
なお、現行の消費者基本計画では、「エステ・美容医療サービスに関する消費者問題についての建議」(2011年12月21日)として
1.健康被害等に関する情報の提供と的確な対応
2.エステ等を利用する消費者の安全確保のための措置
3.不適切な表示(広告)の取締りの徹底
4.美容医療サービスを利用する消費者への説明責任の徹底
が出され、厚生労働省は
1に関連して
•「まつ毛エクステンション教育プログラム」を取りまとめ、自治体に対し情報提供を実施(2013年6月)としている。
なお消費者委員会では、とくに美容医療が問題視されていて、特定商取引法の対象職種に指定される可能性が高いとされている。委員会では、美容医療の広告に関して規制意見が多い。
また、相変わらずエステティックサロンの営業にも問題が多いことから、専門委員会で検討される見通し。
これとは別に、消費者の健康被害防止の観点から、まつ毛エクステンションに関する建議も出される可能性が出てきた。
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