路面店だからといってガラス張りがいいとは限らない
Posted on | 2月 28, 2015 | No Comments
9.お客を集める外装デザイン(全14回)その14
入りたくなるお店にガラス張りと自動ドアは必要か
お店が路面店だと悩まれますね。ガラス張りにして、中がスッキリ見えてどんな雰囲気の美容室かわかるほうがいいか、そうでないかと。
路面店だから、中がみえたほうがいいとはかぎりません。
理由は、2つあります。
1つめは、中にいるお客様の居心地がいいか悪いかにかかわってきます。
すべてガラス張りでオープンな雰囲気だと、カットクロスをつけて頭にローラーボールをまわされている姿が外から丸見えということになります。
地域密着の美容室だと、中のお客様の居心地どうでしょうか?
2つめは、空席が目立つ時間帯の外からの印象かよくないという点です。
平日の昼下がり、お客様がいったんひけて次の時間のお客様がくるまでにカット席の空きがでる曜日ありませんか?もし、あるようでしたら、空席の時間にそとから見えたら、「繁盛していない」店とおもわれかねません。人の心理として、繁盛しているお店に行きたいものです。だから、曜日によってカット席が空くようでしたら、ガラス張りのお店はおすすめできません。
また、美容室はどうして自動ドアにしないのかとご質問いただいたことがあります。
物販店ではないので、冷やかしにはいってこられるお客様がいらっしゃらないという業種の特性が働いています。
美容室に「ただちょっとのぞきにきた」というかたはいらっしゃらず、たいていは、技術サービスをうける決心をしたかただけが入ってこられます。
だから、ドアが自動で入り安いかどうかは、集客には関係ないため自動ドアにしてお金をかけるお店がないというのが理由です。
また、美容室は、お店の担当者とのコミュニケーションが大切な業種です。そのため、お店の担当者が、ドアの開閉を手伝うしぐさを行う余地をのこすことで、顧客への印象度も左右されるため、演出の余地をのこしておくという理由も働きます。
なので、美容室では、自動ドアを採用になるところがほとんどないのです。
ここまでで、美容室ファサードについての話題は終わりです。
来月からは、サロンの収納についてです。お楽しみに!
次回からの、新しい収納の章もどうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「はじめての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中)。
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