吉行安久利さん、107歳で死去
Posted on | 1月 11, 2015 | No Comments
有名美容師の吉行あぐりさんが2015年1月5日、肺炎のため死去。107歳だった。葬儀は密葬で営まれた。
以上、一般報道による。
1907年、岡山市生まれ。本名=安久利。父は弁護士。
15歳で作家・吉行エイスケと結婚(1940年死別)。子供の淳之介(長男、故人)、理恵(次女、故人)は作家。和子(長女)は女優。
上京後、日本の美容界の礎を築いた山野千枝子さんに師事、昭和4年開業(当時は「山の手美容院」)。戦争で中断したが、戦後昭和27年に五番町(市ヶ谷)で再開(「あぐり美容室」)し、戦争で夫を亡くした女性をはじめ多くの女性に美容技術を指導した。
97年、自伝「梅桃(ゆすらうめ)が実るとき」がNHK朝の連続テレビ小説「あぐり」として放送され、全国的に注目を集めた。90歳を超えても現役の美容師として働き続け、一般マスコミに登場した。
明治の教育を受けた義父から、息子夫婦は「三文文士」と「女髪結い」、孫も「三文文士」と「河原乞食」と呆れられたと、後年笑いながら語っていた。
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