再び注目される日本髪
Posted on | 12月 10, 2014 | No Comments
いま日本髪といえばカツラが多く使われているが、女性の地毛を結う美容師さんも全国には少ないながらいる。名古屋市中区の「ヘアサロン千鳥」オーナーの奥村竜也さんもそのひとりで、歳が若いだけに地元メディアを中心に話題になっている。
2014年11月28日には、地元メ~テレ「ドデスカ!」で、その活躍ぶりが紹介された。年末の27日(土)夜10時54分からは中京テレビ、『ゲンキのトビラ』という番組に登場するという。
『ゲンキのトビラ』のコンセプトは、「自分の仕事や活動に情熱を燃やし、一生懸命に活躍し続ける人々のゲンキの源をさぐる。」で、奥村さんが結い上げたモデルさんと地元の大須神社でロケが行われた、という。
日本髪は江戸時代に生まれた。セルフが基本で、仕事(商売)として日本髪を結ったのは深川の歌舞伎役者(女形)山下金作付きの床山といわれる。これを契機に女髪結いが誕生したとされる。18世紀後半、江戸時代後期になる。
この仕事は江戸時代は過美になるとの理由で幕府から禁制を受けたこともあったが、明治、大正と続いてきた。しかし戦後は花柳界など一部でしか行われていない。その日本髪がここにきて日本の伝統文化を見直す機運の高まりとともに再び注目されているようだ。
ちなみに、山下金作付きの床山は、髪結い料が28文が相場だった当時、200文の料金をとったと伝わる。「ヘアサロン千鳥」の料金は21600円だそうだ。
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