バーバーショップ・ハーモニー アカペラ男性カルテット
Posted on | 10月 7, 2013 | No Comments
バーバーショップ・ハーモニーという音楽ジャンルがある。バーバー・ショップというくらいだから理容店と関係がある。というか理容店が発祥ということになっている。
日本では、浮き世床の縁台将棋か床屋政談といったところだろうが、ヨーロッパから来た白人、アフリカからつれてこられた黒人らの多民族のアメリカでは音楽が共通言語だったのかもしれない。
バーバーショップ・ハーモニーは、音楽的には黒人のアフリカ音楽と白人のケルト音楽が融合して、ジャズとして発展していったという。当時の「サタデーイブニングポスト」という新聞の挿絵には、4人で歌ったり楽器を弾いていたりする絵が掲載されており、4人編成のカルテットをさすようになったらしい。もちろん歌うのは、理容店の客なので男性が基本だ。
バーバーショップ・ハーモニーは、もともとはアカペラの男性四重奏を指すようだが、インターネットをみると、多人数のメンバーだったり、女性が混じっているグループがあったりと、現在では多様化しているようだ。
バーバーショップ・ハーモニーの普及を目指して、戦前よりバーバーショップ・ハーモニー協会という組織が、毎年バーバーショップ・ハーモニーのコンクールを開催しており、世界に、バーバーショップ・ハーモニーの愛好者を広げている。
写真は2012年のコンクールで優勝したスエーデンのグループで、74年間にわたるコンクールの歴史のなかでアメリカ以外のグループが優勝したのは初めて、という。
日本では、1992年に創立した東京バーバーズというコーラスグループが日本での草分けとして有名で、現在でも東京を中心に各地でショーを開いている。このグループは多人数で構成されたグループだが、このグループ以外にも4人編成のカルテットや女声で歌うカルテットなど多彩なグループが各地で活躍している。
ちなみに現在の米国口語では、バーバーショップという言葉は、理容店より男性四重奏を指す言葉として定着しているそうで、バーバーショパーといえば男性四重奏者、またはバーバーショップ・ハーモニーの愛好者を指す、という。
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