理美容関係はいづれもマイナス <家計調査 2013年10月>
Posted on | 10月 2, 2013 | No Comments
政府が2013年10月1日に発表した8月の家計調査(二人以上の世帯、以下同)によると、理美容関係の家計支出は前年同月比でいづれもマイナスだった。この日、政府は景気回復を確認して消費税の3%アップを発表したが、こと理美容関係の景気はいまひとつのようだ。
前年同月比の各指標は
理容:-7.1
パーマ:-12.3
カット:-7.4
だった。
同じ美容系でもエクササイズやエステティックが含まれる「その他の美容」は9.2と3ヶ月連続してのプラスで、こちらは好調に推移している。
理容は1月と7月にプラスだった以外はマイナスで、この間のプラス幅はわずかだったのに対しマイナス幅は大きく、不況が続いている。理容の不況は長期にわたり深刻だ。
パーマも顧客離れが進み、家計調査では2月がプラスだった以外はすべてマイナス。しかもマイナス幅は大きく、こちらも深刻な状況にある。ただ、別稿( http://ribiyo-news.jp/?p=11066 )で記したように、パーマ液の用剤の生産量は下降に歯止めがかかりつつあり、「L」字への回復が期待される。
カットは、理容・パーマとは違い、今年に入ってから一進一退、プラス・マイナスに振れており、単純な下降トレンドには陥っていないようだが、状況は厳しい。
理美容系の3指標は、いづれも好景気とはいえる状況ではない。他の物価が上昇するなか、半年後の消費税アップで、よりいっそう経営状況が厳しくなる可能性が高い。
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