美容室の事故はヘアカラーが最多
高額補償は「施設の欠陥による傷害」
全日本美容連合会は2024年5月15日開いた理事会で「美容所賠償責任補償制度」の2022年9月1日から2023年8月31日までの事故件数を報告した。最多事故は、身体、財物ともヘアカラーだった。ヘアカラー事故が最多なのは近年常態化している。
美容室の事故 ヘアカラーが対物の四分の三
対人も最多 美容所賠償責任補償制度より
美容室の事故はヘアカラーによるものが多く、対人事故、対物事故とも他の事故を大きく上回る。
ヘアカラーとパーマネントの事故
理美容店で起こる事故は、ヘアカラーとパーマネントが多い。ヘアカラーは皮膚炎やアレルギー、ときにはアナフィラキシーによる生命の危険を生じる事態になることもあります。
ヘアカラー身体事故 1件当り賠償金額が3倍に
昨年8月までの1年間の美容室での補償をともなう事故件数は413件で前年比4%の微増だったが、補償金額は40%増と大幅に増えたのがわかった。
美容所賠償責任保証 支払額が2割増
全美連は2017年5月10日開いた第371回理事会で、平成27年9月1日から28年8月31日までの1年間の美容所賠償責任保証制度における事故件数、賠償金支払金額を公表した。事故件数は414件で前年度より微増だったが、支払金額は3076万円で、521万円(20%)と大幅に増えた。
パッチテストでは限界がある理美容師
ヘアカラーによる事故、とくにアレルギー事故を防ぐには、パッチテストを事前に必ず行うことが肝要です。誰が行うかというと、お客様自身です。
日本ヘアカラー工業会が理美容師向けハンドブック
日本ヘアカラー工業会は2017年74月27日記者会見し、ヘアカラーをより安全に使用するための情報提供を行うとともに、理美容業界の協力を求めた。一昨年、消費者安全調査委員会より公表された「毛染めによる皮膚障害」の報告を受けての安全対策の一環で、6月には理美容師向けにヘアカラーリングハンドブックを配布する。
ヘアカラー事故で怖いアナフィラキシー
理美容業の対人事故の件数は、エステティックや美容医療に比べると多くはないが、その理美容業で目立つのがヘアカラーによる事故だ。
美容店の事故は、ヘアカラーが最多
美容店の事故で多いのはヘアカラーにともなうものが、対人・対物でも最多だった。全美連が2016年5月11日の理事会で、平成26年9月1日から27年8月31日までの1年間の美容所賠償責任保証制度における事故件数、賠償金支払金額を公表した。