パーマが復調　2012年6月の理美容市場動向

Posted on | 8月 1, 2012 | No Comments

2012年6月の理美容市場動向は、先月に続いてパーマの復調が著しい。その反面、理容、カットは料金は維持しているものの、利用者の低価格志向から落ち込んでいる。
【小売物価統計調査】
理美容関係では、理容（総合調髪）、パーマ、カット、ヘアカラーが調査対象になっているが、6月は変動がほとんどなかった。値動きの乏しい状況は続いている。
好況時は値上げが積極的に行われたが、一般商品と違い値下げが難しい理美容サービス料金は、デフレが続くなか、値下げをせずに現状を維持している。

【消費者物価指数】
総合指数（生鮮食料品を除く）は99.6と4ヶ月ぶりに100を割り込み、景気回復はもたついている。理美容サービス（中分類）も99.6で、いまだに不況から抜け切れていない。前月比は総合指数が▼0.3だったのに対し、理美容サービスは0.1とプラスだった。理美容サービスの長期にわたる不況も底が見えた？

【家計調査】
パーマの回復が際立つ。対前年同月比で、先月も二桁の改善を示したが6月も12.9％と上昇した。理由の一つには前年が大震災の影響で、パーマ支出が大きく落ちこんだため､その反動で今年は数字上で回復された。
好調なパーマに対し、理容、カットは対前年同月比が落ちこんだ。カットは▼9.5ポイントも下げた。利用回数は前年と大差ないが、1回当たりの支払い金額が下がっており、消費者の低価格志向が進んでいる表れといえる。

【消費者物価指数（理美容）／6月】
＜2012年7月27日発表＞

パーマ、ヘアカット、理容などを含む中分類データ。総合は生鮮食料品を除いた消費物価。基準年は平成22年。

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【小売物価統計調査／6月】
＜2012年7月27日発表＞

＊前年比は前年同月比

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【家計調査／6月】
＜2012年7月31日発表＞

＊前年比は前年同月比
＊家計調査は「二人以上の世帯」の支払金額を元に算出

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