パーマ利用者は30%台を維持、しかし用剤は半減
Posted on | 3月 23, 2012 | No Comments
全国理美容製造者協会(NBBA)サロンユーザー調査2011年によると、パーマをしている女性は30%で、04年以来30%台を維持している。一方、政府の薬事工業生産動態統計調査をみると2010年までの10年間でパーマ液の出荷量は半減している。
「以前はしていたが今はしていない」(49%)「したことはない」(21%)も「している」と同様、調査開始以来、この10年間大きな変動はない。
別項目の「サロン利用状況」をみると、ウェーブパーマの利用率は27%でほぼ横バイ、ストレートパーマは19%でやや減る傾向にはあるが大きくは落ちこんでいない。
ところが、パーマ液の出荷量(チオ系、シス系、縮毛矯正の各1剤の合計)は2010年までの10年間で半減している。11年のデータは発表されていないが月次をみると,減っている可能性が高い。
男性もパーマ(アイパーなども含む)をするが、少ない。
利用者数に変化がなく、用剤の使用料が減っていることは、1人の施術回数が大幅に減ったとみるのが普通だろう。これまで年4回パーマをかけていた人が3回、2回に減らしたといった具合だ。
もしくは、ショートヘアになって少量の使用料で済ませたか、医薬部外品ではない化粧品許可のセット剤で施術したかも考えられる。また用剤の出荷量についても、以前生産した用剤を在庫調整して出荷量を抑えたとも考えられるが、前述の利用回数が減ったとみるのが妥当だろう。
いづれにせよ、パーマの利用者数と用剤出荷量の乖離は、利用者の年間利用回数を調査しないと正確な判断はできない。
なお、ヘアカラーの調査でも同様に用剤の生産出荷量と利用率との乖離が見られるが、こちらはホームユースでの利用の増減があるので説明がつく。
【女性調査】
調査方法:インターネットによる
調査エリア:全国
調査対象:①15歳から59歳までの女性②最近1年間に3回以上サロンを利用した人③ライフメディア(ニフティ系)アンケート会員
サンプル数:10代・20代・30代・40代・50代は各1000人。
調査期間:2011年9月30日から10月6日
資料:全国理美容製造者協会(NBBA)、厚生労働省
タグ: サロンユーザー調査, パーマネントウエーブ