理美容店と口コミ

Posted on | 9月 24, 2011 | No Comments

いまはインターネットの時代である。
むかし口コミといえば、人と人とが伝え合う身近な伝達方法だったが、いまはネット上の掲示板がそれに変わった。

口コミ情報は、その店に行った人が、その店舗やサービス内容などを紹介し､自分なりに評価して、人に伝える。伝える人の主観が入るから、その店を勧める情報だったり、その逆だったりする。
レストランや居酒屋などの飲食、ホテルや旅館など様々な口コミ情報がネット上の掲示板に書き込まれていて、店を選ぶときの有力な材料になっている。理美容店やエステティックなどのお店を専門にしたサイトもある。

口コミ情報というのは、実体験がもとになっているだけに、「生」の情報が得られる。もちろん前述のとおり、体験した人のフィルターを通した情報なので､その人の主観、嗜好、ときとして偏見も入り込む。口コミ情報をもとにいってみたら、聞くと見るとでは大違い、なんてこともある。そんなときは、その情報を伝えてくれた人の嗜好のの一端を知ることになるが､彼と我との嗜好の差に驚くことになる。
そんな生身の人間同士の口コミ情報が、いまや見ず知らずの人から情報を得ることができるようになった。

こんなネット社会にあって、これを商売にしている連中もいる。お店の有利な情報を書き込み、報酬を得るのだ。美容店の検索サイトの多くは、店を評価する書き込み掲示板が設置されており、その掲示板に1件書き込んでナンボという商売だ。検索サイトに登録しているお店なら、そんな業者からの案内が届いていると思う。
生の口コミ情報は面と向かっての情報交換だが、ネットは匿名が原則であり、うまい商売を考えたものである。

書き込みの多くは善良な利用者による率直なコメントだろうが、こんな行為が横行したら、ネット上の口コミ情報はいづれ信頼されなくなる。

ネットで困るのはマイナス評価の口コミが掲載されたときだ。まったくのでたらめも困るが、真実のマイナス情報は深刻に困る。このマイナス情報を消します、という商売もあるネット社会はやはり海千山千の世界だ。
こんなネット社会に対して、触らぬ神にたたりなしを決め込むのも、一つの選択ではある。

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