フィンガーウェーブとピンカールによる「ノーパート5段構成」導入へ 美容師国家試験第二実技試験
Posted on | 12月 30, 2025 | No Comments
美容師国家試験の第二実技試験において、令和11年2月実施分からフィンガーウェーブとピンカールによる「ノーパート5段構成のスタイル」を課題とする新試験が導入される方向が示された。

公益社団法人理容師美容師試験研修センターは、「美容師の養成のあり方に関する検討会」が令和5年に示した方針に基づき、現行の美容師実技試験で実施されている「オールウエーブセッティング」の見直しを進めてきた。こうした検討の中間的な整理として、同センターは2025年12月26日に「中間報告書」を公表した。
同センターは外部委員を含む「美容師実技試験課題見直しのための検討小委員会」を設置し、課題見直しに向けた諸条件の整理や、試験課題とすべき技術の検討を行った。検討対象には、ローラーカール、ヘアアイロン、ヘアドライヤー、ピンカール、フィンガーウェーブによる各種セッティング技術が含まれたが、その結果、フィンガーウェーブとピンカールによるセッティング技術を新たな試験課題として導入する方向性が示された。
この検討結果を受け、同センターの「美容師実技試験部会」は、ノーパート構成、センターパート構成、サイドパート構成など複数のスタイルについて難易度や評価の妥当性を検討した。そのうえで、社会的ニーズなども踏まえ、ノーパート構成を採用することを決定した。あわせて、フィンガーウェーブとピンカールによる「ノーパート5段構成のスタイル」を第二実技試験の課題とするための技術条件、評価基準、受験者の持参用具、審査マニュアルなどを策定した。
今後は、令和8年度中に美容師養成施設向けの説明会を実施し、令和9年度中に新課題に対応した教材の作成を完了させる。その後、令和11年2月に実施予定の美容師国家試験から、第二実技試験の新課題として導入する予定だ。
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