中高生男子の8割が美容に関心 メンズ美容は次世代で定着段階へ
Posted on | 12月 26, 2025 | No Comments
メンズ美容の広がりが指摘される中、その流れは次世代にも確実に及んでいる。中学生・高校生男子の約8割が美容に関心を示しており、メンズ美容は一過性のブームではなく、生活習慣として定着しつつあることが明らかになった。
メンズビューティーの普及を推進する専門ユニット「メンズビューティーユニット」は、サッカー専門インターネットメディア「ゲキサカ」の読者である中学生・高校生288名を対象に美容事情調査を実施し、その結果を2025年12月25日に発表した。

調査によると、「美容に関心がある」と回答した中高生男子は8割を超え、スキンケアの実施率は約7割に達した。さらに、半数以上が中学生の段階からスキンケアを始めており、男性美容が早期から日常生活に組み込まれている実態が浮かび上がった。学校生活や部活動といった身近な生活環境の中で、美容が「身だしなみ」や「コンディション管理」として認識され始めている。
美容に取り組む理由として最も多かったのは「清潔感を保ちたいから」で、回答率は8割を超えた。一方、「異性にモテたいから」と答えた層は4割程度にとどまり、他者からの評価よりも自己管理や肌トラブルへの対応を重視する姿勢がうかがえる。実際、美容行動の中心はスキンケアで、洗顔料や化粧水といったベーシックなアイテムを用いたケアが主流となっている。
肌の悩みでは、思春期特有のニキビが突出して多く、半数以上が「現在もっとも深刻な悩み」と回答した。発症時期も直近1年以内が多数を占めており、部活動や通学による汗、紫外線といった日常環境が肌状態に影響している可能性が示唆される。
また、スポーツシーンと美容の結びつきも顕著だ。日焼け止めを使用している中高生男子は6割を超え、その中には「パフォーマンスに影響するから」との理由を挙げる層も一定数存在した。日焼け対策を単なる美容行為ではなく、集中力や体力維持のためのケアとして捉える意識が芽生えている。
今回の調査結果からは、メンズ美容が「モテ」や流行に左右されるものではなく、清潔感の維持や自己肯定感の向上、さらにはスポーツパフォーマンスを支える要素として、若年層男性の日常に深く根付き始めている姿が読み取れる。中高生世代の意識変化は、今後のメンズ美容市場、理美容室業界にも影響を与えそうだ。
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