理美容師が皮膚がん予防の最前線に 英ポーツマス大学の研究
Posted on | 5月 21, 2025 | No Comments
白人は日本人を含む黄色人種に比べ、皮膚がんに罹患しやすいとされている。このため、皮膚に接する仕事である理美容師の知見を、皮膚がんの予防や早期発見につなげる取り組みが英国で進められている。
未来志向のニュースを配信するメディア『Futuro Prossimo』は、「ヘアサロンで何か革新的なことが起きている」との書き出しで、ポーツマス大学による研究調査を紹介した。
この調査には、理美容師を含む専門家37名が参加。そのうち約3分の1が、顧客の皮膚に異常の兆候を発見した経験があると答えた。調査を主導した研究者、ヘレン・フレミング氏は「美容師や理容師は、多くの人が気づきにくい皮膚の変化にいち早く気づける立場にある。少しの訓練で、早期診断に貢献できる存在になりうる」と評価している。
とくに、頭皮や首筋、耳の後ろといった、一般には見落とされがちな部位の観察機会が多い点が理美容師の強みとされる。フレミング氏が現在取り組んでいる研究プロジェクトでは、ポーツマス市内の理髪師を対象に皮膚がん予防の実践を検証。将来的には、理美容室を頭頸部皮膚がんの検査の拠点とする構想が進行中だという。
引用元
『Futuro Prossimo』
https://ja.futuroprossimo.it/2025/05/e-se-i-barbieri-vi-salvassero-la-vita-i-nei-sotto-controllo-in-salone/
タグ: 海外トピックス, 皮膚がん, 皮膚がん予防