美容医療の適切な実施に関する検討会開く
Posted on | 8月 29, 2024 | No Comments
消費者トラブルは比較的少ない理美容業だが、美容医療はエステティックとならび何かと問題が多い。合併症に対応できない未熟な医師や、「ほくろ1980円で切除」の広告で120万円の契約をさせられた、といった事案がある。
厚生労働省は2024年8月26日、第2回美容医療の適切な実施に関する検討会を開き、関係者らからのヒアリングを行った。
日本皮膚科学会、日本形成外科学会がまとめた美容医療に関する報告書には、「直美」といわれる臨床研修の修了後、直接美容外科へ入職する未熟な医師の実態や、患者が適切な医療機関を選択する際の知識と情報が不十分な点などが指摘され、メディアの責任にも及んでいる。
問題を起こす医療機関は両学会未加入が多く、コントロールがきかないことも指摘してる。
理美容に近い事案では、
「AGAクリニック」で、未承認薬を含めた内服療法を数年継続していた。進行しても毎回「仕方ない」と言われるだけなので皮膚科専門医を受診したところ、別の疾患(瘢痕性脱毛症)で、治療機会を逸して不可逆性となっていたことが判明した。
などの事例が報告された。
また保健所からは、医師免許を持たないカウンセラーなどが施術内容の決定や医療脱毛などの医行為を実施している医師法違反の疑いがあることが指摘され、その対応が法的に難しいことが報告された。
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