三根卓司 全日本美容連合会理事長 2011年頭所感
Posted on | 1月 1, 2011 | No Comments
美容業の発展を目指して
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
全国の美容業に関係されておられる皆様には、日頃から業界の振興と発展にご尽力されておられることに対し心から敬意を表するとともに、当美容連合会の運営と事業の推進に格段のご高配を賜わり厚くお礼申し上げます。
さて、我が国の厳しい経済情勢を反映し、新年早々ではありますが、本年も美容業は大変困難な経営環境に置かれることを覚悟しなければなりません。
また、昨年の政府の行政刷新会議による事業仕分けにおいては、全国生活衛生営業指導センターや都道府県生活衛生営業指導センターへの補助金、生衛各業種の連合会や組合に対する振興推進事業助成金と管理美容師講習制度が仕分けの対象となりました。これまでに何度も俎上に載せられた美容業の根幹である美容師の養成制度・資格制度が再び議論されることも予想されます。
一昨年の総選挙を受けての政権交代は、国の施策や組織と政界・行政との関わりについても先行き不透明な状況で美容連合会にとって本年も難しい舵取りが求められております。
美容業が将来にわたって発展し国民の生活文化の発展に寄与して行くためには、消費者のニーズに対応した高い技術を提供して行かなければなりません。このために美容連合会では、着付の検定、エステ・ネイル・メイクの評価制度など、ヘアスタイル以外の分野でも技術の向上を図るための施策を本年も積極的に展開してまいります。
かつて美容サロンにおいて中心的なサービスメニューであったパーマネントが片隅に追い遣られているような現状を打開し、パーマの復権を図ることによって提供するメニューの付加価値を高めるための施策も全美容業界の協力を得て進めて行く所存です。
我々の組織も若い人の組合離れ、財政難など様々な問題を抱えておりますが、このような時にこそ各都道府県美容組合と連合会の組織が一丸となって直面する諸問題に取り組むことによって、必ずや組織の重要性が認識され、業の将来の発展に貢献できるとの確信を持って本年も諸事業を遂行してまいります。
新しい年を迎えるにあたり、皆様方の御健康、御繁栄と本年が実り多い年となりますよう祈念して新年の挨拶とさせていただきます。
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