美容室のエコマーク認定に向け意見募集
Posted on | 7月 3, 2022 | No Comments
理美容業界でも独自にSDG’sに取り組むサロン、メーカーは多いが、エコマーク(運用・公益財団法人日本環境協会)は、新たに「美容室」認定基準(案)を公開し、2022年7月1日より意見募集(パブリックコメント)受付を開始した。
受付期間は7月30日まで。
制定予定日は2022年9月1日。
有効期限は2029年8月31日。
「美容室」認定基準(案)のポイントは、
1. ヘアカラー剤、シャンプーなどの提供サービスに関わる環境配慮
2. プラスチック容器包装などの廃棄物のリデュース、リユース、リサイクル
3. 店舗の省エネ・節水
4. ステークホルダーとのコミュニケーション
など。
案では、各項目ごとに詳細な具体例が示されている。また証明方法なども提案されている。
「エコマーク」は、環境に配慮した商品の目印となる環境ラベル(マーク)を配布。
認定基準を満たした美容室は、マーク(左図は、マーク案の一部)の掲出が可能で、社会的な評価が高まることが期待される。場合によっては集客に結びつく可能性もある。
今回、エコマークが美容室の認定基準を策定するのは、店舗数が多いことと、美容室で使用する用剤に課題が多いことなどをあげており、美容業界全体での環境問題への取り組みを促す狙いもある。
以下、エコマーク(公益財団法人日本環境協会)発表
No.512 「美容室 Version1」(新規) について
美容室は全国で約24万施設が存在し、消費者に身近なサービス業です。
使用されるヘアケア関連の多種多様なヘアカラー剤、シャンプーなどは、そのプラスチック製容器などの使用削減や廃棄、リサイクルの課題があり、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が2022年4月から施行されたことを契機に、今後、業界全体で取り組みを進めてくことが期待されています。
利用する消費者にとっても、提供を受けるサービスで使用されるヘアカラー剤やシャンプーなどが、どのような成分で構成されているかは気になる点であり、一部の美容室では、オーガニックなど地球環境や人の健康にも配慮した商品を使用することを推進しています。
さらに、持続可能な開発目標(SDGs)に関連した取り組みとして、ヘアドネーションの活動に賛同・協力する美容室もあり、環境配慮にとどまらず、社会的な側面への取り組みも期待されるところです。
このような背景を踏まえ、事業者の環境配慮への取り組みを喚起するとともに、サービス利用などを通じた消費者への認知拡大を図り、社会全体の環境負荷低減に資することを目的として、美容室の認定基準を新たに策定することとしました。
【意見の募集】
認定基準案とご意見の募集:https://www.ecomark.jp/nintei/public/
ご意見の受付期間:2022年7月1日(金)~7月30日(土)
認定基準の制定予定日:2022年9月1日(木)
ご意見送付先:エコマーク事務局 E-mail: info@ecomark.jp FAX:03-5829-6281
なお、7月28日に、認定基準案に関連したオンラインでのセミナーを行います。
オンラインセミナー:https://www.ecomark.jp/info/event/20220728seminar.html
タグ: 日本環境協会, 美容室のSDGs, 美容室のエコマーク