理美容系への支出、大幅改善 5月の『家計調査』
Posted on | 7月 7, 2020 | No Comments
新型コロナウイルスの影響で4月は前年同月比マイナス40%と落ち込んだ理美容系への支出だが、5月はマイナス12%にとどまり、28ポイントと大幅に改善した。総務省が2020年7月7日発表した5月の『家計調査』(二人以上の世帯)による。
5月の理髪料、パーマネント代、カット代、その他の理美容料金を合わせた理美容系支出は前年同月比マイナス12%だった。前月はマイナス40%だったので、28ポイントと大幅に改善した。
支出項目 / 前年同月比 / 前月比
理髪料 / 99 / 125
パーマネント代 / 81 / 156
カット代 / 99 / 151
その他の理美容料金 / 84 / 148
理美容サービス計 / 88 / 145
前年同月比では、理髪料、パーマネント代、カット代、その他の理美容料金いづれもマイナスだが、前月比はいづれもプラスに転じた。理美容サービス計で145%と大きく改善、とくにパーマネント代、カット代は150%を超えた。
緊急事態宣言は5月14日に39県で解除、同25日には全国で解除されたが、外出自粛が影響し、消費支出全体では前年同月比マイナス16%、前月比マイナス6%と4月より一段と悪化した。そんななかで、理美容系は前月比で大きく回復した。必要性の高さと、外出自粛で時間に余裕ができ近隣のサロンを利用した可能性が考えられる。6月はさらに回復するものと期待される。
外出自粛とマスク着用で、口紅はマイナス67%
参考までにヘアカラー剤への支出は前年同月比プラス10%で、ホームでヘアカラーをした消費者がやや増えたようだ。逆に口紅は同マイナス67%だった。外出自粛とマスクの着用で、口紅を塗らない女性が急増したためと思われる。
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