美容師のためのドライヤーがグッドデザイン賞に
Posted on | 10月 3, 2019 | No Comments
「美容師の負担を軽減するドライヤー」をコンセプトにしたユニークな形状のヘアドライヤーが「2019年度グッドデザイン賞」(公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞した。日韓合弁会社の理美容家電メーカー・カドークオーラ社が製作した速乾・高機能ドライヤー「BD-E1」。同社が2019年10月2日発表した。
<受賞内容>
・製品名:ヘアドライヤー BD-E1
・プロデューサー:株式会社カドークオーラ 古賀 宣行
・デザイナー:アエテ株式会社 鈴木 健
・グッドデザイン賞審査委員による評価コメント -
「ノーズレス形状」という大きなチャレンジが、ロジカルな利点とともに提案されている点に、大きな説得力を感じる。ドライヤーを使用することに起因する美容師の腱鞘炎の問題を、ドライヤーの部品のレイアウト、特に重量配分の観点から合理的に解決策を提示、かつ、一見してその特徴がわかるデザインとしてユニークに実現されている。固定化したドライヤーのイメージを超え、ドライヤーにも新たな可能性があることを希望を持って提示してくれる強さがある。
コンセプトは「美容師の負担を軽減するドライヤー。」
美容師は1日20人以上の髪を乾かすこともあり、腱鞘炎に悩まされる人も少なくないなか、その問題を解決したのが「ノーズレス形状」でした。本体の軽量化に加え、前へと傾きがちな重心が自然と手の真上にくるため手首への負荷も軽減。さらに、吹き出し口が手と近いことで使い勝手も飛躍的に向上しました。
デザインのポイント
ノーズレス形状。モーターの位置を移動することで、手に負担をかけない「軽さ」と「使い勝手の良さ」を実現
包丁の柄に着想を得た三角形の持ち手。力を入れなくても手にフィットし、軽いタッチで操作可能に。
モーター下部に設けたくぼみ。親指の付け根をくぼみに合わせて握ると、手元がブレず高い安定性をもたらす。
ノーズレスドライヤーが生まれた背景
美容室によっては、1人の美容師が1日に20人以上の髪を乾かすこともあり、疲労から腱鞘炎になる美容師もいるといいます。その悩みを解決することは、ハードユースな美容師はもちろん、握力の弱い高齢の方や長時間使用するロングヘアの方など、より広範なシチュエーションで使われる一般家庭においても、使いやすいドライヤーの誕生につながると考え、開発に着手しました。目指したのは使い手の負担を最小限に抑えた、軽くて使いやすく、日々の「道具」となる理美容家電でした。シンプルで使い手の性別や世代を問わない筐体を追求しながら、どこか柔らかさもある、使い手の毎日にストレスなく心地よく寄り添うのにふさわしい姿を探っていきました。
<スペック>
型名:BD-E1
本体色:ブラック/ホワイト
電源:AC 100V 50/60Hz
定格消費電力:1,000W
風量:2.2㎥/min
温風温度:約85°C(室温30°C 風量「2」設定時)
動作モード:スライドスイッチ:OFF - 弱 - 中 - 強 / ボタンスイッチ:温風・冷風 切替
外形寸法:幅110 x 高さ250 x 奥行き60 mm
質量:約400g(コードを除く)
電源コード長:約1.8m
付属品:スタイリングノズル / ストラップ / 取扱説明書兼保証書
※仕様および外観は改良のため予告なく変更することがあります。
※意匠登録出願中
<取扱店舗>
ヨドバシカメラ、ビックカメラ、二子玉川 蔦屋家電 その他一部家電量販店
<取扱ECサイト>
カドーグループオンラインストア(https://bit.ly/2FuycOX)
(情報/ニュースリリース)
タグ: グッドデザイン賞, ヘアドライヤー