美容室への潜入調査も必要
Posted on | 6月 30, 2018 | No Comments
美容室開業のための事業計画書の書き方 その9
「事業計画書作成のなかで競合優位性をどう書くか」
前回は、事業計画書のなかで「顧客ターゲット・ニーズ」蘭を書くときのポイントをお伝えしました。今回は、「競合優位性」欄について。
競合店舗はどんなお店のことを指すか、具体的に検討がつきますか?
あなたのお店とターゲットが同じような傾向のお店を指します。
決して「その地域で人気店」や「大型店」を指すわけではありません。
ターゲットがあなたのお店と全く同じであれば、競合店舗と比べて、競合優位性がなくなり、そのお店より後からその地域に新しくあなたがお店を建てる必要がなくなりますので、「同じようでありながら、どう違うのか」が明確に言葉で表現されている必要があります。
そのため、潜入調査もして、接客や、技術傾向も、把握したほうが、正確に「競合との差別化のポイント」をみつけやすくなり、伝えやすくなります。
「美容師が顧客でいくと、嫌がられるから」といって、潜入調査までされる美容師さんは少ないのが実情です。
ですが、美容室経営は、商圏が決まっている商売なので、商圏のなかの、他店との差別化をきちんと数値や、言葉で表現しましょう。
「なんとなく」とか「とおりすがりの印象」や「メニュー看板」だけで、競合店調査を終わらせると、あなたが設定した、お店のコンセプトが、もしかして独りよがりなものかもしれないという、検証のチャンスを失います。
競合優位性の欄は、融資担当者が「地域のあの儲かっているお店と比べてどうなのか」という視点でみられたときも、わかりやすい指標となるので、くれぐれも、適当な競合店調査を書かないように。適当に書くと、すぐバレます。
次回は、「市場規模・成長性」欄についてです。どうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「はじめての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中。フリーランス美容師の活動を応援するFrangeGroupも運営 http://frange.link )。
タグ: 夫婦二人で開業する!こだわり美容室, 潜入調査, 競合店