中古品を購入し開業資金を抑える 「新規開業実態調査」より
Posted on | 1月 3, 2014 | No Comments
日本政策金融公庫は2013年8月に調査した「新規開業実態調査」を昨年末発表した。それによると、開業時の平均年齢は41.7歳で、開業時の資金調達額は平均額で1195万円で過去最低の水準。中央値は690万円だった。
理容美容などのサービス業をはじめ、全業種が対象で1618件の回答による。業種ではサービス業が24%が最多。以下、医療福祉(20%)、飲食・宿泊(15%)、小売り(11%)の順。
開業時の年齢は平均は41.7歳だが、年代別では30台が40%、40台が30%、29歳以下は8%だった。開業時の年齢は、他業で60台の開業が増えているいことから上昇傾向にある。理容美容では30才前後での開業が多いといわれている。
開業の動機は「自由に仕事がしたい」(54%)、「仕事の経験・知識、資格をいかしたかった」(50%)、「収入を増やしたかった」(47%)がベスト3(3項目までの複数回答)。
開業資金は、低い水準にあるが、これは1000万円未満(66%)の開業が増えているためだ。中央値は690万円で、これも1990年代当時に比べると低下傾向にある。
自己資金は327万円で、資金の調達先は金融機関からの借り入れが833万円。自己資金の327万円は調査以来、最低額だった。借り入れ金額も1990年代当時に比べると低下傾向にある。
開業資金は全体に低減傾向にあるが、安価な開業資金に押さえるために、「中古品の備品、設備を積極的に購入した」との回答が56%あり、他を大きく引き離している。今回の調査から中古品を積極的に購入して開業資金を抑えていることが分かった。理容美容業でも同様の傾向があるものと思われる。
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