美容業への新しい挑戦を
Posted on | 2月 28, 2018 | No Comments
美容室開業のための事業計画書の書き方 その6
「事業計画書作成の項目で大切にしたい開業動機欄」
金融機関担当者さんが知りたいコトをお伝えしてきました。
今回からは、事業計画書を具体的に書くときの書き方についてです。
今日は、「開業動機」の欄について。
事業計画書を添削させていただいてて、ほぼ100%の方に、開業動機の欄は書き直しをおねがいしています。
なぜなら、「サービスを提供する側」の視点だけで書かれていて、融資担当者が知りたい内容を書いていただけていないからです。
融資担当者が聞きたいのは、お店が今後、どのような顧客に対して、どのようなメリットをもたらし、だからどのように繁盛して、「貸したお金を返してくれるのか」という具体的な筋道です。
腕のよい技術者がお店をつくったらお客さまが来るという時代は終わっていますので、他競合店と違って、どんな美容業への新しい挑戦を行い、お客さまの生活にどんなよいことをもたらすのか?が具体的に分かると、融資担当者にも集客繁盛を想像していただきやすいです。
また、この欄をしっかり書きなおしていただけると、書く美容師さんにもメリットが生まれます。顧客向けに自店の強みをしっかり伝える言葉で伝えることができるということにつながりますので、ホームページやチラシやSNSで、ブレのない情報発信を力強くしてゆくことができます。
開業動機の欄は、次の3つの質問を自分になげかけながら、書いてください。
① いままで行ってきた美容の仕事の中で、変革を起こしたいこと、挑戦したいこと、もっとよりよくしたいと思っている内容は何ですか。
② 上記①の内容は、何がきっかけで、それが「おかしい?」と気づかれ、理念にまでなりましたか?いままでの仕事なかで、お客様とのやりとりのなど具体的なエピソードはどんなのがありましたか。
③ ご来店のお客様には、生活のなかで、どのような具体的な”メリット”をご提供する約束がある美容室になりますか?
最初は、キーワードをメモで書き出していただくことから始まるでかまいません。
文章になっていなくてもかまいません。
あなたの想いをまず出し切っていただいて、そのうえで、顧客からみて「ほんとうに、うちに来なければならないと強く訴える視点で書けているか?」と見直してみてください。
あなたの想いを伝える、とがった内容にしてみてください。
次回は、経歴の欄についてです。どうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「はじめての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中。フリーランス美容師の活動を応援するFrangeGroupも運営 http://frange.link )。
タグ: 夫婦二人で開業する!こだわりの美容室, 開業動機, 開業資金