理研とポーラ化成、ヒト毛周期の分子メカニズムを解明
理化学研究所(理研)生命機能科学研究センターの藤原裕展チームディレクターと、ポーラ化成工業株式会社フロンティアリサーチセンターの横田絢副主任研究員らの共同研究チームは、ヒト毛周期の時系列的な1細胞遺伝子発現解析手法を開発し、これまで未解明だった皮膚組織の再構築メカニズムの一端を明らかにした。
ヘアサイクルの退行期をコントロール
ヘアサイクルに着目した毛髪研究は世界各国で行われていますが、千葉工業大学大先進工学部 生命科学科の坂本泰一教授らのグループは、ヘアサイクルの退行期へのトリガーとなるFGF5という線維芽細胞増殖因子をコントロールするRNAアプタマーの人工生成の開発に成功しました。将来、脱毛防止、脱毛予防の育毛剤の商品化が期待されます。
ヘアサイクルは進化の名残り
毛髪は皮膚の付属器官の一つです。進化の過程で、生物の表皮はウロコになったり、羽毛になったりします。ヒトはケラチンでできた皮膚を中心に、体毛や汗腺などで被われています。
進むヘアサイクルの科学的研究
動物の被毛は季節によって抜け替わります。ヒトの体毛も抜け替わりますが、季節に左右されることはありません。

























