理美容室へ盲導犬同伴の来客は多くないが
Posted on | 12月 9, 2024 | No Comments
補助犬法で盲導犬同伴での利用を受け入れることが義務付けられているが、実際には拒否されるケースが少なくない。業種別では、理美容業などを含む生活関連サービス業で、衛生面の問題や他のお客様の邪魔になる、などの理由から受入れに消極的なようだ。
日本盲導犬協会は、事業所で働く従業員を対象に『盲導犬および視覚障害に関する意識調査』を実施し、その結果を2024年12月9日発表した。
調査から
・補助犬法(身体障害者補助犬法)を知らない人が三分のニほどいる
・知っていても、法律の内容を理解している人は1割を下回る
・生活関連サービス業は今後「受け入れる」の回答は5割を下回る
同協会では調査結果をふまえ、「法律の認知度が低くとどまる中で、盲導犬同伴での利用には回答者の多くが賛同し、受け入れ拒否は「差別に該当する」と認識していました。その一方で、実際に受け入れる意思を持つ人は約半数にとどまり、理解はしているものの躊躇している様子がうかがえます。」と分析している。
理美容業では視覚障碍者へは出張理美容サービスを行うケースが多く来店は少ないが、今年4月に改正された補助犬法で、民間事業者における合理的配慮の提供が「努力義務」から「義務」へ変わったのは知っておきたい。
【調査概要】
・調査名:盲導犬および視覚障害に関する意識調査
・調査対象:下記のいずれかの業種に従事する全国の20~79歳の男女
飲食業/宿泊業/医療業/小売業/不動産賃貸業/生活関連サービス・娯楽業/交通機関(タクシー、バス、鉄道/その他)
・地域:47都道府県
・調査方法:インターネット(オンライン)調査
・スクリーニング調査 有効回答数:約15,000人
・本調査 有効回答数:975人
※全国15,000人にスクリーニング調査を行い、うち975人分の回答を有効回答として分析。
※各業種一定のサンプル数を確保するため、均等回収に近い形で回収を実施。
・質問内容:アンケート47項目
・回収期間:2024年8月28日~9月2日
・実施機関:株式会社Quest Research
タグ: 法律, 盲導犬, 調査