毛髪再生医療に期待されるエクソソーム
Posted on | 6月 21, 2023 | No Comments
細胞外小胞(EVs)のひとつエクソソームが毛包再生ツールとしての可能性があるらしい。
細胞外小胞(EVs)は、ほぼすべての生細胞から分泌される小胞の総称で、不均一な脂質二重膜構造をしている。細胞内の産生機構など違いから、エクソソーム(Ev)、マイクロベシクル、アポトーシス小体の3種類がある。
エクソソームは蛋白質や核酸、脂質など種々の内容物を含んでいて、細胞間に作用する。主にmRNA、タンパク質、脂質などの様々な生体物質を輸送する媒体として機能することで、細胞間のコミュニケーションを促進するという。
このエクソソームが毛包再生ツールとしての可能性の有無が研究され、2023年6月に開催された第122回日本皮膚科学会総会で報告された。
研究結果は結論だけ紹介すると、毛髪再生医療のツールとなる可能性が示唆された、としている。
アデランス共催「ランチョンセミナー39」、「男性型脱毛症治療の未来:細胞外小胞(エクソソーム)およびLEDを含めて」の演題で、乾重樹大阪大学大学院医学系研究科皮膚・毛髪再生医学寄附講座 特任教授が講演した。
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