理容業就業者の平均年齢は58.43歳

Posted on | 8月 18, 2022 | No Comments

年齢男女別就業者数　2015国勢調査
2015年国勢調査によると、理容業の就業者数は18万3620人。男性10万0540人、女性8万3080人で、男女比は55対45だった。

同年の美容業就業者は38万9210人で、理容業就業者は美容業の約半数になる。

理容業就業者の平均年齢は58.43歳で、男女別では男性57.25歳、女性59.86歳だった。65歳以上の高齢者は7万9510人（43.3％）で、男性4万0970人、女性3万8530人。75歳以上の後期高齢者は2万2530人（12.3％）で、男性1万2850人、女性9680人だった。85歳以上も1020人いて、男性520人、女性500人が現役で働いている。美容業も高齢化がすすんでいるが、理容業は美容業を大きく上回り高齢化が進んでいる。

理容業就業者の年齢層別就業者数（上のグラフ）は、男女とも65-69歳が最多で、男性1万9870人、女性1万5200人だった。2位は男女とも70－74歳で、男性1万3450人、女性1万3660人。65-74歳の高齢者がビッグゾーンになっている。また男女とも55－59歳の就業者数の減少が目立つ。

このグラフから、理容業就業者数は65-69歳をピークに減少傾向にあるのがわかる。美容業は30-34歳をピークに減少傾向に転じているが、理容業はそれより30年前から減少しはじめている。
就業者数だけで業の衰微を判断できないが、有力な指標の一つであるのは確かで、理容業は昭和末から美容業は平成後期ごろから衰退に向かっている可能性が高い。

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