『化粧の日本史』(山村博美、吉川弘文館)
Posted on | 7月 24, 2021 | No Comments
日本人女性の美意識の移り変わりを、化粧から紹介した書。
日本の伝統的な化粧は、白、黒、赤の三色を基本にし、昭和初期のころまで長く行われていました。大正のころから映画が普及し、女優の化粧に影響を受け美意識が変わった、と本書は指摘しています。
15年戦争といわれる戦争では、女性の洋装化が進み、洋裁学校に女性が押し寄せ、パーマネント、その後の木炭パーマが流行りました。
化粧が変化した背景にには、昭和初期の化学工業の発展があるのをわすてはなりませんが、化粧は世に連れ、科学(化学)の進歩に連れ、といえそうです。
そして、化粧と表裏一体のヘアスタイル、ファッションも変遷します。
著者の村山博美さんは元ポーラ文化研究所の研究員。
『化粧の日本史』(山村博美・著)
版元:吉川弘文館(歴史文化ライブラリー)
初版:2016年
定価:1700円(税別)
全国の書展、インターネットからも購入できる。
タグ: BOOK, 化粧の歴史, 本の紹介