地道な告知活動すれば住宅街の美容室が優位
Posted on | 3月 31, 2019 | No Comments
美容室開業のための物件選びのポイント その5
「駅の近くで開業は必要か?」
テナント物件を借りて美容室を開業するための、選び方のポイントをお伝えしています。
今回のテーマ「駅の近くで開業は必要か?」です。
これは、質問いただくというより、「その開業規模であれば、駅に近い坪単価の高い物件を借りなくてもいいのでは?」とわたしたちからアドバイスさせていただくことが多いポイントです。
そもそも、どうして駅に近いところに店が集まっているかといえば、「顧客が生活の中で動いている中に自ら飛び込むことによって、新規顧客に知ってもらいやすく、来ていただきやすくするため」です。
ご夫婦で開業される場合、ターミナル駅などではなく、郊外が多いのですが、「顧客が生活のなかで動いている」範囲のなかに飛び込むという考え方を取り入れれば、駅に近いところでなくても、探してゆくことができます。
たとえば、スーパーマ―ケットや、バス停、地域で有名なクリニックの近くなどです。
では、住宅街のなかの店舗はどうなるか?
生活動線がないところに店舗をだすので、商圏距離が近い顧客に対して、「知ってもらうための活動」を地道に続けられるか、が、鍵です。
つまりは、「そこに店舗があるということを知ってもらうPR活動を、すこしでも簡単にしたい」から、人があつまるところへ店舗そのものを出そうと考えるのです。
裏返せば、「そこに店舗があるということを知ってやらうPR活動」を、うまくすることができれば開業から1年後には、暇ではなくなる状況をつくることができるでしょう。
「人があつまるところへ店を出した」ところで、いまはオーバーストアの時代ですから、PR活動に手を抜くことはできません。
であれば、「PR活動の手を抜くために、家賃の高いところへ出店する」よりも、「PR&営業活動を地道に積み重ねる」ことを優先させたほうが、ご夫婦で開業される規模であれば、経営上優位といえるのではないでしょうか。
海外の美容室も事情は同じです。住宅街に立地する小規模な美容室は、地道なPR活動を通じて地域の人に認知してもらう努力が必要です。
(著作:和田美香 「はじめての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中。フリーランス美容師の活動を応援するシェアリングサロンFrange藤沢も運営 http://frange.link )。
タグ: 住宅街の美容室, 夫婦二人で開業する!こだわり美容室, 美容室の立地条件