会則改訂、運営基金の繰越編入など
Posted on | 6月 13, 2017 | No Comments
全日本美容講師会が第41回代議員会
全日本美容講師会は2017年6月12日、第41回代議員会を開き、平成28年度報告案件、平成29年度計画案件などを審議の上、承認した。
審議に先立ち野田皆子全日本美容講師会会長は、「今の若い人は単独志向が強い。先達が築き上げた美容業界だが、全美連すら理解していただけない。約2000人の会員を誇る講師会は全美連の技術教育部門として位置づけられており、一人でも組合員を増やす努力をしていきたい」と語り、さらに「いま日本の伝統文化が注目されている。その中には着付など美容師が担う伝承文化がある。ぜひとも守り続けていきたい」とあいさつした。
来賓として祝辞を述べた吉井眞人全美連理事長は、美容業界が低価格志向に陥り、客数が減少している現状を語り、「業界が向上するには技術力。強い技術力を持っている講師会のメンバーの力が必要」と延べた。
平成28年度事業報告では、講師会が発表したTMモードの講習会が連合会の全組合で実施されたことなどが報告された。決算は収入1億0672万円、支出1億0110万円で税引き後554万円の余剰金を計上。余剰金は前期からの繰越金6653万円に、運営基金を取崩した973万円を合わせ、8180万円が次期に繰り越された。なお、運営基金は長年にわたり継承されていたものだが、その目的などが不明のため、今回繰越金に編入された。
また、平成29年度予算は収支1億582万円で編成された。
代議員会では会員数の減少にともない、効率的で公平な運営を目的に、組織の改編、これにともなう選出方法の見直し、また役職職務の明確化まどを盛り込んだ会則改正が提案され審議の末、承認された。新体制は1年の移行期間を設け、平成30年6月より実施される予定。
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