理美容サロンの集客に無視できないSNS
Posted on | 1月 14, 2017 | No Comments
理美容店は、生活に密着したサービス業だけに、多くの利用者が「最寄店」を選んでいるのは21世紀のいまでも変わりありません。ですが、利用者のサロン選びに、徐々にインターネットの存在が無視できなくなってきています。
最寄店とは、ここでは住んでいる近くにある店、職場・学校の近くにある店、あるいは通勤・通学途中にある店をさします。
他のお店にはない、特別な魅力がある店なら、利用者はわざわざ遠方まで足を運ぶこともあるでしょうが、大半の利用者は、前述の最寄店の中から行く店を選んでいます。
いまや職種によっては、ホームページがないのは、店が存在しないのに等しい、といわれるくらいインターネットによる情報発信は重要になっていますが、店舗が実際に見られる理美容店ではそれほどの影響力は受けていませんでした。インターネットが普及したとはいえ、友人らの口コミの影響の方が大きかったからです。
ところが近年、インターネット環境がパソコンからスマートフォンへの移行が進むにつれ、理美容サロン業界でも来店動機に占めるインターネットの比重が増してきています。
下のグラフは、Ash(アッシュ)の媒体別来店客数のシェア推移を示したものですが、デジタル媒体は2011年は16%だったものが、5年後の2015年には37%になっています。
同サロンは、デジタル媒体による情報発信にもともと力を入れているだけに、来店動機に占めるデジタルの割合が上昇した一面もありますが、37%ともなると無視できない存在です。Ashを運営するアルテは2016年12月17日に、1日で1億円を売上た、と発表しましたが、この背景の一つとしてSNS(*)をあげています。
一般の理美容店でも当然、インターネットによる情報発信は無視できない媒体になっているといえます。スタッフが50人、100人いる規模の大きなサロンなら外部の専門家の協力を得、お店の情報、スタッフ個々人の情報を発信し、さらには利用者が興味を持つような美容に関する情報を発信して集客することも可能ですが、個人店や小規模店ではそうもいきません。
だからといって、個人店や小規模店がデジタル媒体に無縁かというとそうでもありません。
ホームページは専門的な知識が少し必要ですが、いまはやりのフェイスブックやツイッターなどのSNSを利用して情報発信をするのは簡単にできます。実際、SNSを活用して集客につなげているオーナー理美容師さんは多数います。
SNSによる情報発信の場合、発信する人の人柄がでるため、気をつければならない面もあるのですが、上手に使えば集客につなげられます。情報を発信するといっても、大袈裟に構えることはありません。
要はまめな更新と継続、に尽きるといえます。
(*)SNS:人と人とのつながりを促進・支援する、コミュニティ型のWebサイトおよびネットサービス。「Facebook」、「Twitter」、「Instagram」、「LinkedIn」などが有名。日本独自のサービス「mixi」などもある。
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