理容、ヘアカットは前年を上回る
Posted on | 3月 1, 2016 | No Comments
2015年の家計調査より
総務省が2016年2月に発表した家計調査2015年(速報、「二人以上の世帯」)によると、理容(理髪料)、ヘアカット(カット)の家計支出は前年より増えたが、パーマネントは大きく減った。
2010年を100とした指数では、理容は93.9で前年比0.7ポイントの微増、ヘアカットは104.5で同4.0ポイントと大幅に伸びた。
理容は前年より改善したといっても指数は100を下回ったままで、長期的にみると低迷が続いている。
ヘアカットは、1回当たり支払う価格は前年を下回ったが利用回数が増加した結果、全体の支払金額が増えた。ヘアカット料金は10年前に比べると5ポイントほど下がっており、利用者の低価格志向は根強い。
パーマネントの指数は81.4で前年より5.2ポイント下がった。パーマネント料金は前年より2.6ポイント上がったが、利用回数が7.1ポイント下がったのが響いた。利用回数は10年前からほぼ半減しており、消費者のパーマネント離れに歯止めがかかっていない。
その他の理美容サービスの指数は117.6で前年より0.3ポイント下がった。しかし、長期的にみると、理容、パーマネント、ヘアカットなど理美容業に比べ大きく伸びている。この10年間で指数は30ポイント以上も上昇しており、消費者の美容系サービスに求めるニーズが多様化しているのがわかる。
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理容(理髪料):指名料なども含む。顔剃り代、部分刈りなども。
パーマネント:シャンプー、カット、セット、指名料なども含む。パーマの部分かけも。
カット:シャンプー、トリートメント、セットを含む。部分カットも。
他の理美容代:美顔術、エステティック、衣装着付け、化粧、セット、なでつけ、毛染め、大規模な温泉施設の入場料など
タグ: 家計調査, 美容系支出