「国際基準で、美容立国・ニッポンを」
Posted on | 10月 30, 2015 | No Comments
「City & Guilds」とセイファートが会見
日本の理美容技術は世界でも最高峰と評価されているが、その日本の理美容技術が国際基準で評価されることになった。英国の国際的職業教育機関「City & Guilds」が日本のセイファート社と提携し、「City & Guilds」の教育システム、評価が導入される。
国際スタンダードで高く評価されることで、世界、とりわけアジア地域での日本の理美容技術の存在感が高まること期待される。
「City & Guilds」とセイファートが2015年10月29日、東京・千代田区の英国大使館で会見し発表した。
「City & Guilds」は現在、80ヵ国を超す国の教育機関や産業界で採用されている職業教育機関。理美容職種を含め26の業界に教育訓練を実施、世界で1万箇所のトレーニングセンターを運営し、500を超す技術認証を行っている。資格取得者は2000年以降だけでも2000万人を超すという。
英国王室のアン王女(プリンセス・ロイヤル・アン)が代表を務め、英国の「慈善団体」の位置づけになっている。
今回の導入は、日本初になる。
ヘアドレッシングは、世界の494の専門教育機関で実施し、昨年は3万7千の認定証を発行したという。マーケットシェアは72%に達する。
エステティックのビューティセラピーに関しては306の専門教育機関、3万4千の認定書を発行している。
「City & Guilds」によるとスキルレベルは入門からレベル8までの9段階あり、美髪と理髪はレベル3までビデオベースの教育ツールが提供され、WEBつまりEラーニングが可能という。
セイファートによると3年前から提携に向けた交渉をはじめ、今年9月1日に正式に提携した。日本では来年4月から一部の美容学校でスタートするが、2017年にはカリキュラムを導入し、国際交流を含め本格運営を開始するという。
記者会見では、Esther Williams 英国大使館一等書記官(貿易担当)が「英国を代表する教育機関が絶好のタイミングで日本に上陸できた。この提携が成功するとこを願っている」とあいさつ。
また、長谷川高志セイファート社長は「日本の美容技術は世界一流。その技術を正しく評価することで、世界から日本に美容を学びに来る時代をつくりたい。この提携を機に美容立国・ニッポンを業界の皆さん、関係者の皆さんと作っていきたい」と語った。
会場には、理美容学校、業界関係者らのほか、厚生労働省からも職業訓練関係の担当者が来場するなど注目を集めていた。
今回の提携は、日本の優れた日本の理美容技術を国際的な機関で「見える化」することで、海外とくにアジアから美容師希望者を招聘することにあるようだが、国際的なグローバル化が進み人的な交流も活発化が予想される中、技術レベルが国際基準化される意義は大きい。
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