理美容ニュース

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美容業界の未来 は収益性の向上が鍵

Posted on | 7月 10, 2012 | No Comments

小山秀男の日々雑感美容学校への入学者が減少し続けている。日本理容美容教育センターが2012年6月に公表したデータによると、平成24年度は1万8583人で平成15年以来、毎年右肩下がりで減り続けている。(註・テキスト販売数)

18歳人口が減少を続けていることもあるが、それだけではない。若い人を迎え入れる業界の体制に問題もある。
他産業なら常識になっている社会保険が整っていない。労働保険すら整備されていないサロンも少なくない。これでは、高校の進路指導の先生や高校生の親は、子弟を美容業界に送り込むのに二の足を踏む。
このままいったら、将来の美容業界を担う若者は減り、業界そのものの存亡に関わる事態になる。良い例が、理容業界である。若者が入ってこない業界は衰退する。

なぜ、美容業界で社会保険、労働保険が整っていないのか?
人の移動が激しく、事務手続きが大変だとか、独立を前提としているので、必要性がない、などという人がいるが、これは言い訳に過ぎない。前稿でも示した通り、いま独立は難しい状況になっている。

社会保険、労働保険が整備されていない、その原因は美容業界の収益性の低さにある。私はそう断言する。
年金や健康保は安くない。十分な収益が上がらなければ保険に入る余裕はない。それほど高くはない労働保険(雇用、労災)すら、収益がなければ入れない。

いま、美容業界に求められているのは高収益性への転換である。どこの美容室でもやっているようなカット&ブローを中心としたメニューだけでは、いくら頑張っても、溜まるのは疲ればかりで、お金は貯まらない。
美容業界では、収益性の高いパーマ技術の復権運動に取り組んでいるが、残念ながら成果は上がっていない。理由は顧客の要望に合っていないからだ。顧客が求めていないものにいくら取り組んでも成果が上がらないのは当然だ。

収益を上げるために、エステやネイルに取り組む美容室もあるが、成功していない。成功した例は、美容室から思い切ってエステやネイルへと業態を変更したサロンぐらいだ。簡単なトッピングメニュー程度では、顧客からは評価されないし、サロンに定着しない。苦労して技術を覚えても、結果は報われない。

いま着目すべきは増え続けるシルバー世代である。しかも、この世代は金銭面で他の世代より余裕がある。このシルバー世代は、少しでも若く見られたい、いつまでも健康でいたいという願望がある。この要望に応え得る、技術、メニュー、カウンセリングが、美容業界を高収益産業に転換させる鍵になる。

私が提唱している免疫美容による「悩み解消サロン」もその一つだ。幸い免疫美容を取り入れているサロンは他店より好調である、と自負できる。

美容業界が健全に発展し、将来性のある産業に育つためには、収益性を上げるのが緊急の命題である。
次回からは、美容室の収益を高めるための具体的な提案をしていきたい。ご期待ください。

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タグ: 小山秀男の日々雑感

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