あなたのサロンだけの独自のメニューを
Posted on | 5月 10, 2012 | 1 Comment
最近の傾向を見ると、やはり消費の拡大は期待できそうにない。
あのバブル期(1987年~1990年代初頭)を経験していない、当時高校生から生まれたばかりの子が、いま20歳代から35歳前後を迎えたが、彼らはお金を使わない。
ひとむかし前のこの年代だったら、車に、レジャーにと消費したものだが、彼らはお金を貯金に回す。
彼らが就職氷河期を経験したからかもしれない。就職による格差を身近に感じている彼らは少しでも貯金して将来に備える。
ジュリアナを経験したアラフォー世代はというと、彼らはちょうど子育てでお金のかかる世代になっている。教育費が嵩むとあっては、消費大好きな彼らも無駄な金は使えない。だいいちバブルがはじけて、倒産や人員整理を見てきた彼らだって、やはり明日が不安だ。お金は将来に備えて貯め込む。
若い世代に比べ、シルバー世代はまだ元気がいい。シルバー向けの旅行などは需要が多いし、デパートなどでもシルバー世代向けの売り場を広げている。
シルバーが元気だ、とはいっても、彼らだって老い先の介護などを考えると消費するお金も曇りがちになるが、それでも若い世代よりは消費している。
最近の消費傾向は、日本の社会や経済の現状を如実に写している。
おしゃれをしたい年代の人が1000円カットで並んでいるのを見るにつけ、いまの不景気を実感する。リサイクルショップやディスカウントショップが人気なのも不景気が根底にある。
1000円カットを利用した人が、「安い」「早い」「うまい」と納得すればリピーターになる。事実1000円カットの利用者は着実に増えている。ますます理容美容業界は苦境に陥る。
デフレ経済下、「安」がキーワードとはいっても、一般の理美容サロンは「安」に転向できない。1000円カットは多くの人が行き交う駅近くにあるから経営が成り立つので、住宅街や商店街の店では成立しない業態だ。
住宅街や商店街にある一般の理容美容サロンが生き残るには、どうしたらいいか。
まずシルバー世代に目を向けた経営をするのが一つのポイントになる。
全ての年代層に対応するのが一般の理容美容サロンの基本だが、なかでもこの年代に目を向けた経営をするのが大切になる。
この世代向けとして、いろいろな技術メニューが考えられるが、この年代は加齢により肌や髪、頭皮に衰えが出てくる年代である。若い頃とは違い、老化による悩みが多いのがこの年代の特徴といえる。
理美容の仕事には多彩なメニューがあるが、シルバー世代向けのメニューのキーワードは「悩み解消」になる。
シルバーの「悩み」はいろいろある。幅広い知識を学んで、アドバイスやカウンセリングしながら、その「悩み」を解消して差し上げることが、いま求められている。
そして、できることなら近隣のサロンにはない、あなたのサロンだけのメニューとして作りあげるのが肝要だ。「○○だったら、あの店に行くほかない」と言わせるくらいに評価されるものでなければならない。
具体的なメニューが思い浮かばない人には、「ここ」に一つのヒントがある。ぜひ、のぞいてみてほしい。
タグ: 小山秀男の日々雑感
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Comments
One Response to “あなたのサロンだけの独自のメニューを”
5月 17th, 2012 @ 3:06 PM
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