2022年の設備投資 理容業15.9%、美容業15.5%が実施
Posted on | 6月 4, 2023 | No Comments
日本公庫 2022年生活衛生関係営業の設備投資動向
2022年の設備投資実施件数割合は理容業15.9%、美容業15.5%で、2年連続で前年実績を下回った。また、100万円以下の投資額は理容業74.6%、美容業63.9%で、生活衛生業全体の44.7%に比べ、小額な投資額になる。
日本政策金融公庫は2023年5月29日、2022年の生活衛生関係営業の設備投資動向を発表した。
2013年以降10年間の投資実績推移はグラフ(上)の通り。
投資実施件数のピークは2020年で、理容業25.1%、美容業28.5%だった。同年は飲食業もピークになっており、新型コロナウイルスとの関連がありそうだ。
設備投資の目的(複数回答、グラフ中)は「補修・更新」が理容業56.1%、美容業54.9%で最多。他の生活衛生業は理美容業より多い。
「省エネルギー、環境配慮」目的の投資は美容業33.8%で、これはホテル・旅館業に次いで多い。理容業も28.8%ある。LED照明への変換や換気設備などへの投資と推測される。
投資金額(グラフ下)は、小規模企業が多い理美容業は少額になる傾向があり、投資額300万円以下をみると、理容業92.5%、美容業87.5%を占め、大半が300万円以下になる。
一方、今後、設備投資をする上での問題点として(複数回答)、「事業の先行き不安」「景気の不透明感」「返済負担に対する懸念」「足元の業績悪化」「自己資金不足」が多くを占める。理美容業の景況は、よくない、よくならない、と判断している企業は少なくない。
<調査概要>
調査時期:2023年3月上旬
調査方法:郵送
調査対象:生活衛生企業3290企業(理容業421企業、美容業465企業)
タグ: 理美容業の設備投資, 設備投資, 設備投資動向