withコロナの理美容店
Posted on | 8月 31, 2020 | No Comments
新型コロナウイルス感染は世界に大きな影響を与えましたが、理美容業界はじめ美容系産業もこれまでにない影響を受けました。
コロナ感染で、理美容業は衛生管理が業の基本であることを再認識させられましたし、緊急事態宣言解除後の業績回復状況から理美容業は消費者にとって、必需品的な生活サービスになっているのがわかりました。
理美容業に関しては、その業法が衛生立法であるこことら、もともと衛生管理が業の前提になっていましたが、コロナ感染を予防するには、三密を避ける観点から、従前の衛生管理、消毒法とは違う衛生管理が求めれます。
これまでの衛生管理を1.0とするなら、withコロナは衛生管理2.0バージョンです。
椅子の配置やウエイティングスペースなどの店舗デザイン、予約制の重視や客の連絡先の確認、また来店時の消毒や健康状態のチェック、そして何より、従業者の健康管理が重要になるなど、2.0バージョンは器具器材などの衛生管理だけにとどまらなくなります。
現在も感染が進行しているコロナ、しかもコロナウイルスそのものが変異を繰り返している状況では、その予防対応も変わる可能性はありますが、少なくとも衛生管理1.0バージョンとは次元の異なる2.0バージョンが必要になりそうです。
緊急事態宣言下で、理美容店は休業要精はされなかったものの多くの人が来店を見合わせる事態になりましたが、解除後はその反動もあってか客足は回復しました。とくに高齢者福祉施設では部外者の入館が禁止され、出張福祉理美容ができない状態になりましたが、関係者の話では、施設内での理美容サービスは入居者のLOQの観点から、その必要性が再認識されたといいます。
不要不急の外出は控えるのが緊急事態宣言下の行動ですが、理美容サービスは急ぐ必要はないものの人々の日常生活にとって有用なサービスといえます。
理美容サービスはすでに国民生活の面から必需品的なサービスになっているのが、コロナで認識されました。総務省の『家計調査』(二人以上の世帯)では、理美容の中心メニューである理髪料とヘアカット代は基礎的支出になっており、必需サービスなのは確かですが、それがコロナで再確認されました。ちなみにコールドパーマネント代は選択的支出になります。(支出弾力性より算出)
美容系産業でもネイルやエステティック、リラクゼーションなどは、選択的支出になり、理美容ほど早い回復は望めません。例外は、まつエクサロンです。withコロナでマスク装着が日常になると、目回りのおしゃれが一段と目立ちます。
必需サービスとしての存在感を示した理美容業ですが、必需品的な性格が強くなればなるほど、価格競争が起こりやすくなります。消費者はコスパ意識が強く働き、実際、理美容業はすでに価格競争が起きています。
withコロナは、理美容店は消費者のコスパ意識にさらされながらも、衛生管理2.0を実践していかなくてはならない時代の到来ともいえます。
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