「まつ毛エクステ慎重に」と読売新聞
Posted on | 5月 8, 2014 | No Comments
昨日の読売新聞(2014年5月7日付・夕刊)社会面に「まつ毛エクステ慎重に」という見出しの記事が掲載された。記事は、厚生労働省研究班が行った調査をもとにしており、「この調査が公開されるのは初めて」としているが、実はこのデータ、昨年まつ毛エクステの検討会(*)で参考資料として提出されていた。
この調査結果は理美容ニュースなどでも報じている。
検討会は、消費者をまつ毛エクステ被害から守るために設置され、被害状況の調査結果はこれ以外のものも検討会に報告され、公開されている。
記事に紹介された調査は、検討会に構成員として参加していた福下公子日本眼科医学会副会長が昨年6月に開催された検討会に提出した参考資料。福下副会長は、今回の読売新聞の記事で「接着剤の成分規制など、安全性に関するルールづくりが必要だ」とコメントを寄せている。
コメントでは、接着剤の成分規制を上げているが、まつ毛エクステの検討会では、施術する人の問題を中心に、使用する用剤の問題、安全を確保するための医師との連携の3点に議論が集まっていた。
しかし事務局の論点整理を踏まえ、結局は人の問題、つまり美容師の資格保有者が行うことと、その教育にまつ毛エクステを行うことで収束した。他の2点は置き去りにされた格好だ。
検討会を聞いている限りでは、医師側の構成員はコンタクトレンズの販売ルールのような眼科医の管理下でのまつ毛エクステの施術を描いていたようにも聞かれた。
この記事が掲載されたのは、何か意図があるのではと勘ぐりたくもなるが、記者氏の単純な錯誤なのだろう。
*生活衛生関係営業等衛生問題検討会。この検討会で、まつ毛エクステンションは2011年11月から2013年6月まで9回にわたり検討された。
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